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大阪・リーガロイヤルホテル「光琳の間」懇親会でシェフDeオペラ|400名が笑顔になった設計術

公開日:2025-10-13 / 会場:リーガロイヤルホテル大阪「光琳の間」 / 大阪市・中之島

大阪・リーガロイヤルホテル「光琳の間」懇親会でシェフDeオペラ|400名が笑顔になった設計術

後方席まで視線が通る間口と天井高。声楽の倍音が自然に回る空間でした。

はじめに――“会話を妨げない”サプライズの設計

2025年10月12日、リーガロイヤルホテル大阪「光琳の間」で開催された建築関係オーナー様会の懇親会にて、当社はサプライズ生演奏企画「シェフDeオペラ」を実施しました。中之島の風が少し冷たくなった夕方、17:00の開場直前、ホワイエにはグラスの触れ合う音と厨房からの温かな蒸気がほんの少し漂い、ピアニストが残した和音の余韻が空間に薄く残っていました。私たちは、会話の温度を下げない音量、驚きがきちんと届く距離感、そして視線が自然に集まるタイミングを何度も確認しました。

“当然始まる”のではなく、注目が集まってから会話で幕を開ける。偽シェフが「よくしゃべるシェフだな」と思われる程度の軽妙なトークで空気を温め、第一声で視線を一点に集約――この夜のテーマは、徹底してそこにありました。

大阪企業パーティーホテルパーティーサプライズ演出出張演奏

ご相談から実施まで:47通のメールで磨いた最適解

当初のご相談は「シェフDeオペラ・ハーフ版」でした。しかし当日は約400名規模。視線の分散、テーブル数、サービス導線、天井高、残響時間を総合評価し、通常版5名+1のスペシャル版をご提案。結果、ソプラノ3名を中核に据えた特別仕様で決定しました。初回お問い合わせから本番まで、担当者様と47通のメールで、演目順・台本・衣装・照明キュー・入退場の導線・撮影タイミングまでを丁寧に磨き込みました。

出演者と衣装・回遊演出

出演(全6名)

  • ソプラノ:岡本真理子(おかもと まりこ)
  • ソプラノ:渋谷茉南(しぶや まなみ)
  • ソプラノ:やまだ ちひろ
  • ピアノ :吉田成美(よしだ なるみ)
  • ヴァイオリン:古川 葵(ふるかわ あおい)
  • 偽シェフ:安田旺司(やすだ おうじ)

衣装と導線

女性陣は視認性の高い赤いドレス。ホテル照明の色温度でも肌・衣装・テーブルクロスのコントラストが上品に立ち上がる色設計です。ソプラノ3名はテーブル間を回遊しながら歌うスタイルで、会場全域を“音で照らす”導線に。歓談時はピアノ&ヴァイオリンのBGMに加え、声楽家4名が全テーブルをご挨拶、写真撮影にも応じて温度感のある交流を育てました。

当日のタイムラインと二段ピーク

運営スケジュール(全体)

  • 15:00 奏者会場入り・音楽リハーサル開始
  • 16:30 リハーサル終了
  • 17:00 開場(ピアノBGM)
  • 17:30 開宴
  • 19:00 終宴

生演奏スケジュール(抜粋)

  • 17:00 ピアノBGM(迎賓)
  • 17:27 ヴァイオリン&ピアノ ♬ NHK大河「江〜姫たちの戦国〜」メインテーマ
  • 17:35 乾杯直後 ♬ 情熱大陸
  • 17:38 司会より奏者2名紹介 → 偽シェフ呼び込み
  • 17:39 偽シェフ登壇&ご挨拶 → 「シェフDeオペラ」start
  • 17:41 ♬ 映画「ゴッドファーザー」愛のテーマ
  • 17:44 ♬ オー・ソレ・ミーオ(サビから後方扉INで会場横断)
  • 17:48 ♬ Time to Say Goodbye(イタリアンPOPS)
  • 17:52 ネタばらし&再登場予告 → 降壇
  • 17:55 ヴァイオリン&ピアノBGM再開(〜18:10)→ 以降 音源BGM
  • 18:35 袖スタンバイ → 司会アナウンス
  • 18:40 暗転→明転→第2ステージ ♬ ヴォラーレ
  • 18:43 ♬ あの鐘を鳴らすのはあなた/また逢う日まで
  • 18:50 締めのご挨拶

「当然始まらない」ことが要諦です。偽シェフが会話を引き受けて空気を整え、第一声で視線を一点に集約。乾杯直後と第2ステージの二段ピークで、「交流の波」と「高揚の波」を交互に走らせました。

ホテルの特性と活かし方(光・音・導線)

天井高と倍音の回り

「光琳の間」は天井に余裕があり、声楽の倍音が自然に回るため、生声の存在感を活かした設計が可能です。過度な増幅に頼らず、歓談を妨げない音量で“見せ場”だけを立てることができます。

間口の広さと視線の集約

間口が広く、ステージから後方テーブルまで視線導線が確保しやすい構造。後方扉からのソプラノ入場は、「見える」「聴こえる」「気づかれる」の三要素を高密度に実現しました。

ホワイエの緩衝と時間設計

広めのホワイエは迎賓BGMの音圧調整に有効。ゲストの歩速・会話量に合わせてテンポや音量を微調整し、自然に会場内へ流す“緩衝地帯”として機能します。

光の設計:暗転・明転・スポット

宴会照明のプリセットが充実しているため、暗転→明転→スポットへの切替を滑らかに実施。音量を上げずとも、光で驚きを演出できるのは大きな利点です。乾杯直前、アンバーが強く譜めくりに反射したため、アンバー5%ダウンを即共有――こうした細かな現場判断が、歓談の“ざわめき”と演奏の“芯”を両立させます。

バックヤード導線と気配のコントロール

スタッフ導線が整っており、偽シェフの衣装チェンジや袖への出入りがスムーズ。サプライズの直前まで気配を消す運用が可能でした。

後方扉INの一瞬、最背列の視線が同時に上がる。ヴァイオリンはブレスを半拍だけ“待つ”。

主催者ご感想(要約+抜粋)

「笑いあり、感動ありの本当に素敵なショータイム。『今までで一番良かった!』とのお言葉に運営として涙が出るほど嬉しかったです。最後までお見送りでお声掛けされる姿にもホスピタリティを感じました。」

「近年稀に見る盛り上がりで大成功の懇親会でした。今後もぜひご協力をお願いしたいです。」

(企業名は非公開のご要望により伏せて掲載しています)

ホテルパーティーで“効く”5原則

  1. 驚きは導線で生む:偽シェフがスタッフに溶け込み→会話導入→第一声で一点集約。
  2. 会話を邪魔しない音量:BGMは空気を整え、見せ場のみフォーカスアップ。
  3. 回遊する歌声:ソプラノ3名がテーブル間を移動し、どの席も“主役距離”。
  4. 二段ピーク設計:乾杯直後→本編→クールダウン→第2ステージで再興奮。
  5. 写真導線と交流:ご挨拶・撮影の“自然なきっかけ”を曲間にデザイン。

制作リードタイムと全国体制

急なご相談にも対応いたしますが、2か月程度の準備期間をいただけると、会場下見、照明・音響キュー、導線、台本、衣装、選曲の細部まで作り込みが可能です。当社には全国500名の登録奏者が在籍し、全国どこのホテルでも低予算での出張演奏に柔軟対応。声楽+ピアノ、弦楽デュオ/カルテット、ジャズ、和洋折衷アンサンブル、そして「シェフDeオペラ」まで、目的に応じてカスタムできます。

よくあるご質問

急な依頼でも対応できますか?

可能です。より深く作り込むには2か月ほど頂けると導線・選曲・照明キューまで最適化できます。

全国どのホテルでも依頼できますか?

全国500名の登録奏者で対応します。会場条件とご予算に応じて編成を調整します。

演出は会話を妨げませんか?

歓談を前提に音量設計し、見せ場のみフォーカスを上げる運用で両立させます。

お問い合わせ

大阪の企業パーティー、ホテルパーティーのサプライズ演出・出張生演奏は、企画段階からお気軽にご相談ください。お見積り無料・全国対応。会場条件・ご予算・目的に合わせ、最適解をご提案します。

筆者:安田旺司
音音兎株式会社 代表取締役/歌手。オペラ・室内楽・和洋折衷アンサンブルのプロデュースと出演、企業パーティー・ホテル宴会の音楽設計に携わる。

更新履歴:2025-10-13 初稿公開(写真差替え予定)

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